ネットフリックスで話題の韓国ドラマといえば、「愛の不時着」の次は「梨泰院クラス」ではないでしょうか?人気の「梨泰院クラス」を観て、私が想像している以上に面白く、一気見してしまいました!そんな梨泰院クラスの魅力を私なりにお届けします。(ネタバレが少しありますのでご注意ください)
韓国でよくある恋愛ドラマではない
韓国ドラマといえばベタベタの恋愛ドラマなイメージが強く、主人公セロイを演じるパク・ソジュンは「キム秘書はいったいなぜ?」でも主演を務めた方だったので、正直似たようなベタベタ・イチャイチャのラブコメが展開されるのかと想像していましたが…いい意味で想像を裏切られました。
このドラマは、父親を財閥の子に殺された主人公“セロイ“による復讐ドラマです。復讐というと殺人などを想像しがちですが、主人公セロイは殺人を隠蔽した二人に“社会的な復習“を与えるため、15年掛の計画を実行します。セロイは決して最初から万能なタイプではありませんが、何事にも正々堂々と、目標のために努力を惜しまず、コツコツと着実に目標に近づく有言実行タイプです。そんな主人公セロイの姿に惹かれて集まる仲間と信頼関係を築いて、1人では不可能なことも仲間で力を合わせてやり遂げることができる。まさにそんな理想を実現するヒューマンドラマでした。
反社会性パーソナリティ障害(ソシオパス)を持つチョ・イソ
感情や衝動制御を司る部分が未発達なソシオパスと診断されるも、IQ162の超天才、運動、音楽、アートの才能を持ち、高校生ながらSNSのフォロワー数が76万人!人気インスタグラマーとして有名なイソですが、自分とは正反対とも言える“直向きで正義感が強いセロイ“を好きになり、「私があなたの夢を叶えてあげます」と言って彼女の天才的な能力をフル活用してセロイを支えます。
男性に守ってほしい、支えてほしいという典型的なパターンが多いでうが、逆に「女性が好きな男性を支える」という姿がとてもかっこよく、一気に好きなキャラクターになりました!
セロイが経営するお店が大きくなってくると、財閥の会長とその息子が何度も卑屈な妨害をしてくるのですが、イソが仕返しするシーンでは本当にスッキリさせられます。
いじめや賄賂、人種・性別などの差別
ドラマの中ではいじめや賄賂が出てくるシーンがありますが、財閥の圧倒的な圧力で全て見逃されます。曲がったことが嫌いな主人公セロイは、いじめられている生徒を救うために財閥の息子を殴ったことで第一話で高校を退学処分になります。
また、セロイの仲間には人種や性の差別を受けるシーンがあります。肌の色が黒い韓国人のハーフのトニーは人種差別でクラブへの入場を断られますし、トランスジェンダーのヒョンは、その差別に悩まされます。
いずれも日本でもまだまだ隠れて行われていることで、韓国も似たような差別があるんだなと思いました。こういう社会問題が海外ドラマで取り扱われると、日本も客観的に捉えることができて、改めて価値観を見直すいい機会になるのではないかと感じました。
以上、梨退院クラスを観て感じたお勧めポイントでした。もし気になっているけど、まだ観ていない方がいれば参考になると嬉しいです。