皆さんは自分の考えや主張が上手く伝えられなかった経験はありますか?
プレゼンや営業、会議中の発言などビジネスでの利用は勿論、普段の生活でも大事な物事を決める時や自分の考えを正確に人へ伝えるためにロジカルシンキングは有効な思考方法です。
以前、私は会社でロジカルシンキングの研修を受けて直後は学んだ気分になっていましたが、その後は実践できず使いこなせていませんでした。周りを見ていても私と同じように中々使いこなせず、自分なりのクセやいつもの考え方でなんとなく過ごしてきた方が多いのではないかと思います。
今回はロジカルシンキングを初めて学ぶ人や、学んだけどまだ使いこなせていない方におすすめな書籍「はじめてのロジカルシンキング」をご紹介します。
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは直訳すると論理的思考であり、“ビジネスにおいて重要なスキル“として、多くの企業から注目されている考え方です。直感や感覚的に物事を捉えるのではなく、筋道を立てて矛盾・破綻がないように論理的に考え、結論を出す思考法です。
日本では2001年頃にロジカルシンキングの考え方が広まり、企業向けに手法やツールが導入されたそうです。
この本が初心者におすすめな理由
3つのステップで簡潔にまとめている
ロジカルシンキングの手法の考え方を、3つのステップ「①イシューを立てる②ピラミッドストラクチャーを作る③因果関係を整理する」として簡潔にまとめています。たった3つのステップだと初心者でも簡単に使える気がしますね。各ステップの中でロジックをチェックする「チェックポイント」が用意されていて、そこを必ずチェックすれば軌道修正されるようになっています。
1枚に的確にまとめられたイラストを多数使用している
この本ではイラストがたくさん使われていて非常に入りやすいです。このイラストは、各章で大事なことを1枚にまとめたイラストであり、そのイラストの内容を平坦な文章で解説する形で作られているため、実際に研修を受けているようで非常に理解しやすくなっています。
1枚のイラストにまとめられていると言うことは、同じ箇所を改めて見返す際、そのイラストを見ただけで以前学んだ内容を思い出せるため、何度も読み返す実用書として非常に考えて作られていると思います。
著者の講師経験をもとにした実例が多数掲載されている
この本は、ベストセラーの著書をブラッシュアップし、著者の講師経験をもとに初心者がつまずきそうな部分をどうするかに重点を置いて作成されているそうです。
そのため、通常の実用書に比べて非常に多くの実例が掲載されています。例題の内容も小難しくなく、普段の生活に近い題材を利用されています。更に、実例には正解例だけでなく、初心者が間違いがちな例がたくさん載せられています。正解だけを確認するのでなく、間違った考え方を確認することで、更に理解が深まるように作られています。
この本を読み終えて
この本は一度読んで終わるのでなく、毎日の生活の中でこの思考法を適用し、疑問や間違いを改めるために何度も繰り返し読むハンドブックとして手元に置いておく本です。
この本の最後では、デイリーエクササイズとして、日常生活のことでもなんでも良いから毎日1つはこのロジカルシンキングの思考法を使うことを推奨しています。本を読み終えた段階では、まだロジカルシンキングは使いこなせていません。毎日繰り返し使い、実践していくことで普段の考え方のクセが改善し、一歩ずつステップアップができます。
ロジカルシンキングを身につけてステップアップすることで、本の値段の何倍にもなって返ってくる、そんなおすすめの書籍です。