皆さんはお金の勉強していますか?日本人はお金の話をあまりしない傾向にあり、どちらかと言えばタブー視され、「お金は卑しい」と考えている方も多いと思います。まさに私もそう感じていました。
しかし、海外では小学校の頃から金融教育を行う国が多くあるのをご存知でしょうか。日本でお金については殆ど学校で教えてくれませんが、実社会では学校の勉強よりもむしろ重要ではないかと考えます。
今日は世界的なベストセラーで、100年も読み継がれている「バビロン大富豪の教え」の漫画版をご紹介します。活字が得意でない方、試しにサクッとお金の勉強を初めてみたい方にもおすすめの書籍です。
あらすじ
資源が乏しかったことから、他国との交易が盛んであり、数学と金融が発達した国バビロン。バビロンの大富豪アルガドから、貧しい少年が「お金持ちになる方法」を教わる。アルカドから貰ったお金を2倍に増やすための旅を試練として与えられた少年が、試行錯誤しながらお金持ちになるための知恵を学んでいく。
お金持ちとは?
皆さんは、“お金持ち“とはどういう人をイメージしますか?
おそらく、多くの方が“豪華で大きな家に住んで、高価な衣類に身を包み、豪華な食事を取れる、お金を制限なく自由に使える人“、そのような人をイメージするのではないでしょうか。
大富豪アルカドは“お金持ちとは、お金の増やし方を知っている者である。使うばかりではいつしかお金は無くなってしまうため、その人はお金持ちでない“と言います。
「漫画 バビロンの大富豪の教え」より
私はこの言葉にハッとしました。人間の欲は無限なものであり、お金をいくら稼いでも無限に欲しいものがあってはお金持ちになれないと。超高収入の人でも金遣いが荒すぎて貯金が全くない人もいますよね。
黄金に愛される七つ道具とは?
アルカドは「銅貨」を手に入れるための方法である「黄金に愛される7つ道具」を教えています。
1.収入の十分の一を貯金せよ
2.欲望に優先順位をつけよ
「漫画 バビロンの大富豪の教え」より
収入の十分の一を貯金に回して、十分の九で叶えられない欲望を諦める。そうすることで、サラリーマンの生涯収入3億円だとすると3千万円貯蓄ができるとのこと。
実際のところ、ここ20年ほどでサラリーマンの生涯年収は3〜4千万円ほど減少していると言われているため、大体2千5百万円ほどの貯蓄ができると考えた方がいいかもしれません。しかし、この7つ道具の1、2番目を実践しただけでも結構な貯蓄額となりますので、年金の受給額がどんどん減少していくことが予想される現代を生きる私たちにとって、少し安心した未来が予想できると思います。
3.蓄えた金に働かせよ
4.危険や天敵から金を堅守せよ
「漫画 バビロンの大富豪の教え」より
現代のお金の働かせ方として、「外国株式のインデックスファンド」の長期運用を推奨しています。お金に関する本などで多数推奨されている投資先ですが、4つ目の道具のように投資や儲け話には危険な詐欺レベルの商品などが多数存在しますので、その道を自分でよく理解して始めることが大事です。
5.より良きところに住め
6.今日から未来の生活に備えよ
7.自分こそを最大の資本にせよ
「漫画 バビロンの大富豪の教え」より
個人的には、「住居は安くて広いに越したことはない!」と思っていましたが、5つ目の道具はまさかの教えでした。住居は幸せな生活と密接に繋がっているそうです。
持つ者と持たざる者の差?
七つ道具の話を聞いても、「所詮、貧乏人にはお金持ちになれないんじゃないの?」そんな風に思っていませんか?
アルカドは“知識の前ではみんな平等である”と教えます。その知識を得て、動いた者とそうでない者に差が生まれるため、その知識を持って行動せよと言っています。
「漫画 バビロンの大富豪の教え」より
自分はお金持ちにはなれないと思っていませんでしたか?知識を手に入れた今日から、まず行動することが本当に大切です。一緒に頑張りましょう。
幸せな人生を送る方法
この本に書かれているのは「お金持ち」になる方法だけでなく、後半ではお金に縛られずに充実した幸せな人生を送る方法が書かれています。100年経っても決して変わることないお金と幸せを生み出す「知恵」が記された書籍です。
私は30歳を超えてこの本を読みましたが、できればもっと早いうちに読みたかったと思った素晴らしい人生本です。まだ読んだことがない方は幸せな人生を生き抜くための教本としてオススメです。